南欧風の住宅 例
南欧風の住宅をお探しの場合、現在お住まいの近辺にはあまり例がないことと思います。
そこで、南ヨーロッパの住宅の例をご紹介したいと思います。その際南欧風住宅の特徴で2点だけ抑えていただきたいことがあります。
- オレンジ色の瓦屋根
- 瓦に苔が生え、また瓦そのものも変色しているため、紅葉したようなカラフルな色合いです。
- 白い壁
- 白く塗られた漆喰壁が抜けるような青い空によく合います。
このページでは皆さんが新居を検討される際にご参考になるであろうと思われる例を外部と室内に分けて掲載いたします。
南欧風住宅 例 1
日本ではよく見る分譲住宅ですが、ヨーロッパでも見かけることがあります。やはり、デザイン的に似たものが多いですが、南欧風住宅の場合は個数があつまると町づくりにつながります。
- 撮影地
- スペイン
- 不動産バブル以前によく建てられていたタイプです。窓枠や破風板、ドアが薄茶色に統一されていてセンスの良さを感じます。
- 階段の位置は間取りを考える時に思案のしどころです。このお宅では今のすぐ脇のところに造っています。階段の手すりの作りがヨーロッパ的です。
- リビングに隣り合ったダイニングスペースです。最近の日本の設計事情とよく似ています。
- 寝室です。造りはいたってシンプルです。ヨーロッパでは部屋があまり大きくないお宅も多いです。
南欧風住宅 例 2
最近のお住まいには個性的な建物も増えて、現代的なデザインを取り入れるケースもあります。このお住まいは伝統的な部分と、モダンな部分をうまくブレンドしておられます。
- 撮影地
- スペイン
- 本の住宅では珍しい、石造りの外壁です。日本では敷地の関係で入り組んだ形の設計になりがちですが、シンプルな形が大胆な印象を受けます。
- 日本でも力桁階段はありますが、シンプルで大胆な意匠です。手すりには、ガラスが用いられています。
- もうひとつ設けられた階段です。こちらはいたってオーソドックスな形状です。1つ前写真の階段周りはモノトーンで、こちらの階段周りは木目を生かした色調で統一されています。
- 2階の居間です。複数の部屋がつながっていて、奥にも部屋があります。モノトーンの中に石造りの壁があるのが印象的です。造りつけの本箱が白くてカッコいいですね。
- ひとつ前の写真を窓側に移動しました。ここからは外の庭がよく見えます。
- 今度は窓側から部屋の内部を撮影しています。こちらからは暖炉を囲むように設置されたソファがよく見えます。やはりヨーロッパのお住まいは暖炉が中心になるようです。
- 隣のお部屋では庭が鑑賞するようになっています。こちらは完全にモダンテイスト。ご家族と庭を眺めながら歓談するひと時。いいですね。
- 1階の居間です。2階には近代的な設計がなされていおる部分もありましたが1階はクラシックスタイル。色々な要素が取り入れられています。
南欧風住宅 例 3
このお住まいは、築後かなりの年数が経過したものをリフォームして住んでおられます。南欧風住宅は住むほどに味が出てくるところが良いところです。
- 撮影地
- スペイン
- シンプルな作りの平屋です。南ヨーロッパで典型的な白い外壁と瓦屋根です。こういったお住まいは作りが簡単なだけに屋根にどんな瓦を使うかということが重要なポイントになります。
- 1階の居間です。部屋の中の壁も白い漆喰壁です。階段の下まで漆喰壁になっていて、しかも、直線ではなく、カーブを描いています。この階段を上がったところはロフトになっていて、子供部屋になっています。
- この階段、玄関のすぐ横の部分についています。手すりは現地でよくみられるスチール製。日本では階段の横は壁になっているのであくまでも手すりは補助的な役目ですが、この場合は転落防止が主たる役目になっています。
- 階段を上がったところのロフトです。実はこのお住まいは天井を張っていないので、このようはスペースを確保することができています。垂木が見えていますのですぐ上が瓦屋根です。
- 壁の一部をくりぬいて作った棚です。この棚もカーブを描いたR形状になっています。夏の暑さを緩和するために壁が厚く作られているために、このような棚を作ることが可能になっています。
- 実はこのお住まいは古民家を改修捨て作られています。屋根の瓦が紅葉したようになっているのは、瓦に苔が生えたり、瓦自体が変色したりして様々な色に変化しているからなのです。現地での実物は本当に見事です。
南欧風住宅 例 4
南部アンダルシア自治州のフエンヒローラの近くのお住まいです。地元の老舗建築業者の手で立てられた建物で、内部の作りが個性的です。
- 撮影地
- スペイン・アンダルシア自治州・フエンヒローラ
- 欧州の住宅ではアーチ型の開口部が特徴です。西洋の寺院でよく見られますがその伝統を住宅にも引き継いでいます。四角い開口部と比べて建物の印象が柔らかくなります。
- 塀に設けられた門です。塀自体は鉄筋コンクリート造。門の扉は木製。門の開口部はスチール製の面格子が付いています。かなり重厚な印象になります。
- 門の扉の面格子の部分から中をのぞいています。スチール製の面格子ですから錆びやすいのですが、このように用いてあるとかえって、錆びた部分が味があるように感じます。
- お住まいの側から先ほどの門を見ています。手前のアーチ型の開口部がや円柱の様子がよくわかります。南部アンダルシア地方はイスラム文化の影響も強く建築様式も多彩です。
- 天井を張ってないために上部に大きな空間を確保しています。また、リビングを広くとるために「合掌造り」を採用しているため部屋面積が広いのにもかかわらず、部屋の中に柱を建てる必要がありません。「合掌造り」は日本でも採用することが可能です。
- このお部屋も天井を張っていませんが、垂木や母屋などの構造材が見えないので、屋根の構造材に直接、天井板を取り付けています。天井を張らない場合は、断熱材を充填するために特殊な工法が必要になり、コストアップになる可能性があります。
- こちらの部屋では左の壁に注目していただきたいと思います。日本でも以前は店舗で用いられていたガラスブロック。採光の面では効果があり、部屋が明るくなりますが、断熱効果の問題があります。
- 西洋では靴を履いたまま家の中で過ごしますので、床もタイル張りの場合があります。こういった形のキッチンもお料理が楽しめそうです。
南欧風住宅 例 5
アンダルシア自治州マラガのお住まいです。面積は150坪とかなり大きめですが、細部の意匠などは参考になる部分があります。
- 撮影地
- スペイン・アンダルシア自治州・マラガ
- シンプルなデザインが印象的です。瓦屋根がきれいです。是非、拡大画像を見ていただきたいと思います。
- 左の画像の裏側の外観です。こちら側はベランダが飛び出している関係で複雑な形になっています。地形の関係でこちら側は2階建てです。
- これが前の写真で述べたベランダです。こちら側は山に面しているため、違った風景を楽しむことができます日本のようにベランダを壁で囲ってしまわないところが特徴だと思います。
- 寝室です。外はベランダですが、ドアの上部が円形になっているところがヨーロッパ住宅を感じさせます。ベッドもシンプルですが、斬新なデザインです。
- もうひとつの寝室です。先ほどの寝室の床がタイル張りであったのに対して、こちらの寝室はフローリング張りです。大分印象が違います。
- 居間です。階段周りや台所の内部など、大胆かつ、斬新なアイデアでいっぱいです。是非、ご参考にしてください。
南欧風住宅 例 6
アンダルシア自治州ミハスの近くのお住まいです。最近の建築で、現代的な作りと、背後には山、前面には地中海の抜群の景色が特徴です。
- 撮影地
- スペイン・アンダルシア自治州・ミハス
- 形は複雑ですが、デザイン的な要素としては、白い壁と瓦屋根のみ。Simple is the best.を感じさせます。
- 自動車で自宅に入る時の通路です。夏の気温が高いので庭の植物もヤシなどが植えられています。あまり木などを植え過ぎていないので余裕を感じます。
- 天井を張らない場合は上部に空間が確保できるため、屋根の高さを下げることが可能で、建築基準法で斜線規制が適用される場合などで利用することも可能です。ただし、断熱が難しくなる場合があります。
- 1階の居間です。フローリングの床や、庭の出口のドアなど、ふんだんに木を使ったデザインが印象的です。
- 食堂です。白で統一された家具が印象的です。拡大写真だとよくわかりますが、夏は外のテラスの屋根にシートをかけて、外で食事をすることができます。
- 外のテラスの写真です。右端の部分から屋根にかぶせるシートを延ばしてくることができます。日本でいえばよしずだと思います。
- 日本では対面式のキッチンが流行ですが、現地のキッチンは本当に広々としています。いろいろの意味で余裕を感じます。
- こちらの寝室はカーテンの奥にテラスがあります。日本でもホテルで見かけることがありますが、冬は温かく本など読むことができてうれしいですね。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。以下に、他の現地住宅写真のページをご紹介いたします。
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