スペイン瓦の品質管理
スペイン規格協会(AENOR)
EN規定
- ENとは
- フルスペルはEuropean Norm。
日本ではEN規格,欧州規格,欧州統一規格等と訳されます。
- ENの内容
- EU(ヨーロッパ連合)地域における統一規格として制定される規格の総称で、European Standardとも呼ばれます。
UNE ENとは、ENに従って、AENORが発行する規格のことを指します。
UNE規定
- UNEとは
- フルスペルはUna Norma Espanolaで、日本ではスペイン国家規格と訳されます。
- UNEの内容
- 日本のJISにあたるAENORが発行します。
EU諸国は、ENを各自の国家規格に反映し、ENと相反する規格がないように調整しなければなりません。各国で調整され取り入れられた規格は各国の協会などの名前を冠して呼ばれ、イギリスを例にとれば、BSI-EN(British Standards Institution)として規定されます。
瓦に関連する UNE UN の規定
- UNE EN 1304
- 製造過程において、構造的欠陥を有する製品の発生率を規定
- 規定数値
- 構造的欠陥の発生率が5%以下
- 備考
- 瓦は、粘土からの焼成中に変形を生じやすい製品ですから、工場の生産過程でセンサーと目視にて徹底的に選別します。
ですから、構造的欠陥を抱えた製品がお客様のもとにそのまま輸送されることは、あり得ません。
- UNE EN 1024
- 長さ及び幅の精度を規定
- 規定数値
- メーカーが指定する寸法からの誤差が+-2%。
(国産の場合はJIS A 5208-1996により、+-4mm。) - 計算例(BW12の場合)
- 長さ 439mm*0.02=8.8mm
幅 260mm*0.02=5.2mm
規定上は以上の数値ですが、国産同様寸法誤差はほとんどありません。
- UNE EN 1024
- 反り具合を規定
- 規定数値
- 2%以下
- 備考
- JIS規格には規定がありません。
瓦を長手方向から横向きに見た時、焼成の過程で、お椀を被せたような下反りになったり、逆の上反りになったりする場合があります。
焼成の過程で生じる現象ですが、出荷される製品が個々にどの程度の反り具合であるべきかを表す数値です。
- UNE EN 1024
- ねじれ具合を規定
- 規定数値
- 2%以下
- 備考
- JIS規格には規定がありません。
瓦を長手方向から横向きに見た時、手前側の端辺は上反りになっているにもかかわらず、は反対側の端辺は下反りになっている場合があります(その反対もあります)。
焼成の過程で生じる現象ですが、出荷される製品が個々にどの程度のねじれ具合であるべきかを表す数値です。
- UNE EN 539-1
- 耐水性を規定
- 規定数値
- 試験開始後24時間の時点で、cm2あたり0.5cm3以下。
- 具体例
- 焼き物でできた水槽を水で満たした場合を想定ください。この時単位面積当たり、どれくらいの量の水が水槽からしみ出してくるかの試験です。
- 備考
- JIS規格には規定がありません。
当社が提供する製品はUNE EN539-1の基準でcategoria1(category1,※)に該当するため、特殊な下地材を使う必要はありません。- ※categoriaについて
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- categoria1
- 透過性の極めて少ないもの
- categoria2
- categoria1よりも透過性の高いもの
- UNE EN 538
- 曲げ耐力を規定
- 規定数値
- 1,200N
国産の場合はJIS A 5208-1996により、1,500N - 備考
- 試験機により瓦に力を加えた時、どの程度まで破損せずに耐えられるかを規定し、数値が大きいほど優れた製品で、外から加えたに力対して破損しにくくなります。
- UNE EN 539-2, Metodo(Method) C
- 凍害に対する強さを規定
- 規定数値
- 現在調査中です。
- 備考
- メーカーデータでは50サイクルの試験にて異常は現われませんでした。
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